*このページへのリンクは自由です.
*このページの図面等を引用されるときは,
URL等明記していただきますようにお願いします.
2010年2月27日 チリ中部沿岸の地震
[2010-02-27 設置]
[2010-03-05 更新]
2010年2月27日15時34分(現地時間27日3時34分)頃,チリでMw8.8(USGS)の地震がありました.地震による建物等の被害も報道されています.太平洋の広い範囲に津波が発生する可能性があります.また,大きな余震も発生することが予想されます.(2月27日現在)
2月28日15時49分に久慈港(岩手県),須崎港(高知県)で最大1.2 m,15時48分に根室市花咲で最大0.9 mの津波を観測しています(気象庁による).
1960年チリ地震(Mw9.5)の際に発生した津波は地震発生から22時間半たって日本の太平洋岸に到達し,被害を生じています.
京都大学 防災研究所 地震予知研究センター・
地震防災研究部門
による速報データ・研究成果等について紹介します.
各項目に掲載している図面をクリックすると,より詳細な情報をみることができます.
地震観測
広帯域地震モニタ
広帯域地震モニタ(地震防災研究部門 大見,波形データは防災科学技術研究所F-netによる)
京大の微小地震観測網で観測された地震波形
京都大学で展開している微小地震観測網で観測された地震波形です.
余震分布
USGSによる震源リスト(Latest Earthquakes: Feeds & Data)をもとにした余震分布図です.赤◯が震央を表し,マグニチュードが大きいほど大きな◯で描いています.黄色の◯は1960年チリ地震(Mw9.5)と1922年の地震(M8.5),灰色の◯は1906年の地震(M8.2)です.小さな+印は1960年チリ地震の余震と考えられる地震の震央です.
地殻変動連続観測
京都大学防災研究所 近畿・北陸地殻変動総合観測線によって歪地震動波形が記録されました.
リンク
関連する組織,団体,個人のホームページと,それぞれの特集ページへのリンクです.(順不同)
京都大学
- 防災研究所 地震予知研究センター
- 地震情報表示システム(震源情報,観測点情報など)
- 防災研究所 巨大災害研究センター
-
- 「チリ大地震」に関するウェブニュースのアーカイビング
- 「Chile Earthquake」に関するReliefWebのアーカイビング
- 防災研究所白浜海象観測所
- 田辺中島高潮観測塔にて計測されたチリ地震津波来襲時の気象海象変動
大学・研究機関
- 気象庁
-
- USGS
-
-
- Pacific Tsunami Warning Center
- Message pacific.2010.02.27.074403
- 東京大学地震研究所
- 2010年2月27日 チリ中部の地震
- 名古屋大学大学院環境学研究科附属 地震火山・防災研究センター
- NGY地震学ノート No.25(遠地実体波解析)
- 国土地理院
-
- チリ国の地震関連(地球地図)
- 干渉SAR成果 > 緊急解析 > チリ地震
- 筑波大学大学院生命環境科学研究科
- 2010年2月27日にチリ沖で発生した巨大地震の震源過程
-
- 東北大学大学院工学研究科 災害制御研究センター 津波工学研究室
- Modeling the Tsunami of 27 February 2010 in Chile
- 東北大学大学院理学研究科 地震・噴火予知研究観測センター
- 東京大学地震研究所の「三陸沖光ケーブル式海底地震・津波観測システム」による海面変化(日野准教授)
- 建築研究所
-
- 2010年チリ地震(日本語)
- 2010 Chile Earthquake (English)
学会等
- 日本建築学会 災害委員会
- 2010年2月27日チリ中部沿岸の地震
文献
- Comte, D., A. Eisenberg, E Lorca, M. Pardo, L. Ponte, R. Saragoni, S. K. Singh, and G. Suarez, (1986), The 1985 Central Chile Earthquake: A Repeat of Previous Great Earthquakes in the Region?, Science, 233, 4762, 449 - 453, doi:10.1126/science.233.4762.449.
- Nishenko, S. P. (1985), Seismic potential for large and great interplate earthquakes along the Chilean and southern Peruvian margins of South America: A quantitate reappraisal, JGR, 90, 3589-3615.
(歴史地震や地震発生予測と言う観点からは,古いですが,全体を理解するには最適だと思います.ちなみに今回の震源域は1984-2004年の20年確率で70-100%となっています.地震予知研究センター 遠田)
- K. Fujita, EARTHQUAKE MAGNITUDES
- Benioff, H., F. Press, and S. Smith (1961), Excitation of free oscillations of the Earth by earthquakes. Journal of Geophysical Research 66, 605–619.
- Cifuentes, I., and P. Silver (1989), Low‐Frequency Source Characteristics of the Great 1960 Chilean Earthquake, J. Geophys. Res., 94(B1), 643-663.
京都大学 防災研究所 地震予知研究センター・地震防災研究部門