2002年4月

(「京都新聞 2002年(平成14年)5月16日 木曜日」に掲載)

2002年4月の震央分布図

京滋で有感地震3回

4月は京滋で身体に感じる地震が3回ありました。最初は4月11日のマグニチュード2.9の地震で、(琵琶湖の西岸、)雄琴の直下深さ13kmの所で起きました。この付近では国道161号線に沿うように「堅田断層(全長11km)」があります。11日の地震はこの断層で起きたものと思われます。

2回目は4月28日の三重県の地震でマグニチュード4.3です。三重県といいましても、奈良県や京都府に近いところで、深さは55kmでした。この地震はフィリピン海プレートで起きた地震です。近畿中部のフィリピン海プレートは熊の灘の沖合から北西に向かって沈み込んでおり、地震の分布からわかるプレートの先端は東大阪市付近まで達しており、もっとも深いところは80kmあります。

3回目は同じ28日の午後2時頃に起きたマグニチュード2.4の地震で、震源地は京北町周山付近、三峠断層系の南東端近くの深さ7kmのところで起きました。

福井県三方町と滋賀県今津町との境付近の地震活動が目立っています。このあたりも地震活動の高いところで、4月中には○○回の地震が起きました。昨年の12月28日には少し南でマグニチュード4.5の地震が起こっています。