(「京都新聞 2002年(平成14年)12月19日 木曜日」に掲載)
地震のマグニチュードが1小さくなると、発生する地震の数はおおよそ10倍になることが知られています。今年の1月から11月まで、京滋とその周辺、つまり上の地図の範囲で起きたマグニチュード1以上の地震は3369回でした。
マグニチュード別の地震回数を表にしてみました。マグニチュード4以上5未満の地震が3回なのに対して、マグニチュードが1ランク下がる毎におおよそ1桁ずつ回数が増え、マグニチュード1〜2では3000回余り起きていることがわかります。
19日に浅井町付近でマグニチュード4.2の地震が起きました。この近くでは9月4日にもマグニチュード4.1の地震がありました。深さは50kmで、このあたりまで沈み込んでいるフィリピン海プレートで起きたものです。
一方、11月の地震の深さは10kmと浅く、地殻内で起きた地震でした。深いところで起きた9月の地震では余震はひとつも観測されませんでしたが、11月の地震では翌朝までに20回あまりの余震が観測されました。
マグニチュード | 地震回数 |
4−5 | 3 |
3−4 | 20 |
2−3 | 273 |
1−2 | 3073 |