(「京都新聞 2004年(平成16年)5月20日 木曜日」に掲載)
先月16日に亀岡市の南西でマグニチュード3.6の地震が起きました。この地震の余震のため4月の京滋の地震回数は371回に増えました。
このコラムをはじめた2001年4月以降に、京滋で起きた毎月の地震回数をグラフにしました。地震数の多い時期と少ない時期が繰り返していることがわかります。
地殻のストレスは地震が起きることによって発散されますが、地震が起きないとストレスは貯まる一方です。貯まったストレスは、いずれ地震によって発散されますので、地震の少ない時期の後には地震数が増えるときが来ます。
去年3月頃から地震数の少ない時期が続いていましたが、4月の地震をきっかけに、しばらく地震活動の高い状態が続くと思います。
(梅田康弘・京都大防災研究所地震予知研究センター長)