for Ver.3.6.8 (JUN29,1999) by H.P.KATAO
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Save Params
現在のSettingを新たなパラメータファイルとして保存できます。Macの標準ダイアログで任意の場所に作成できます。よく使う設定を名前を変えて保存しておくと、いつでも呼び出せるので便利。デフォールト設定である"dprimap.com"もこれで作成すれば簡単です。
Close
Quitと同じで、HyperDPRImapを終了します。
Save as PICT...
現在"PageView"画面に表示中の図を、PICT形式のファイルとして保存できます。標準ダイアログで任意の場所に作成できます。Mac標準のGraphic FormatであるPICT形式であるので、ほとんどのGraphicソフトで読みこみ可能です。作成した図に拡大/縮小、加筆修正(海や湖に網かけしたり、注釈や説明を付けたり、色付けしたり)したり、複数の図を組み合わせることが可能となります。内容は"PageView"画面全体を一枚のビットマップ(300dpi精度)としたものです。
Print...
現在"PageView"画面に表示中の図を印刷します。A4縦サイズで印刷可能ですが、一部のプリンタでは右端が切れてしまうようです。AppleLaserWriter16/600PSの場合、「A4プリント領域拡大」を選ぶと大丈夫。
Quit
HyperDPRImapを終了します。
Data Set
バイナリーデータセットの選択をします。階層メニューから一つ選びます。現在選択されているデータセット名にはチェックマークが付いています。"0-DPRI"はTHANKSデータ。"1-ABU"は阿武山観測所系、"2-TTT"は鳥取観測所系、"5-JMA"は気象庁データ、"6-JUNEC"はJUNECデータです。複数のデータセットを同時にプロットすることはできません。(ユーザデータは可能)
User's Data
ユーザーデータ(テキストファイル)の設定です。"None"はユーザーデータを使用せず、バイナリーデータセットのみを読み込みます。"append User's Data"は上述のバイナリーデータセットを読み込んだ上でさらにユーザーデータを読み込みます。 "User's Data Only"では、ユーザーデータのみを読み込みます。
Map Area...
Commandメニューの「#1 Plot & Sort」で描く地図の範囲を指定します。XMIN、XMAXは東西(経度)方向の範囲を、YMIN、YMAXは南北(緯度)方向の範囲を指定します。ラジオボタンで入力する値の単位を緯度経度(degree)とするか、原点からの距離(km)とするかを選択できます。ラジオボタンを押すと現在の入力値が緯度経度もしくはXYに変換されます。
Origin of X-Y CoordinateはX-Y座標の原点となる緯度経度を指定します。HyperDPRImapは内部処理はX-Y座標で行ないますので、作図する範囲の中心とほぼ同じ場所にすると、地図の歪も少なくよい結果が得られます。逆に複数の地図を張合せる場合などは、原点位置を統一にしておくとよいでしょう。
Sort Area...
データをソートする(一時ファイルに出力する)矩型領域を指定します。単位は「Map Area...」と同様、X-Y、緯度経度どちらでも選択できます。
左図のように基線の始まり(X1,Y1)と、基線の終わり(X2,Y2)および巾を定義する点(XW,YW)を指定すると、上図右のような4点を頂点とする矩形が選択範囲となります。(X3,Y3)と(X4,Y4)の位置は自動的に算出されます。(XW,YW)は(X3,Y3)と(X4,Y4)を結ぶ直線上であればどこでもかまいません。(XW,YW)は(X1,Y1)と(X2,Y2)を結ぶ直線のどちら側にあってもかまいません。
こうして定義した矩型領域と「Map Area...」の範囲が重なる部分がソーティングの対象となります。(言い換えると矩型領域のうち「Map Area...」の範囲からはみでた部分はソーティングされません。)
(X1,Y1)と(X2,Y2)を結ぶ線分が断面図や時空間分布図の投影軸になります。
"Sorting OFF"では、ソーティングが行なわれません。この場合Commandメニューの「#1 Plot & Sort」以外の機能は使えませんが、原理的には若干速く処理できるのでざっと地図範囲をみるにはよいかもしれません。"Sorting ON"は、(X1,Y1)、(X2,Y2)、(XW,YW)で指定した矩型領域がソーティングの対象なり、"Same as Map Area"では、「Map Area...」で指定した範囲全体がソーティングの対象となります。
Time Range...
時間範囲を指定します。年は西暦の下桁を指定します。分単位で指定可能で、終了時刻は指定された正分後1分間を含みます。(つまり23時59分を指定すると、次の日の0時0分直前までを範囲とする。)
Depth&Mag.Range...
震源の深さの範囲とマグニチュードの範囲を設定します。深さはマイナスの値(海面より上)をも指定可能です。
HyperDPRImapではマグニチュード未決定のものはM=9.9としています。したがって、未決定のものを除く場合は、上限を9.9未満に設定します。
"Mag-Scale"は震源をプロットする際のマグニチュードによる丸の大きさのスケールファクターです。「丸の大きさ」は震央分布図を見たときの印象を大きく左右します。スケールファクターにかかわらずマグニチュード未決定のもの(M=9.9)は点(半径1ドット)で表示されます。
Prefecture
県境の表示を設定します。スイッチになっており、チェックマークが付いているとき県境を描きます。もう一度選択するとチェックマークがはずれ、県境を描かなくなります。
Faults
活断層の表示を設定します。階層メニューになっており、現在選択されているモードにはチェックマークが付いています。"None"は活断層を表示しません。"Faults1980"はDPRImap.FLTからデータを読み込み活断層を描きます。"Faults1991"はDPRImap.FLT2からデータを読み込み活断層を描きます。"Isobath"は活断層の代わりにDPRImap.SEAからデータを読み込み海底地形を描きます。
Stations
観測点の表示を設定します。階層メニューになっており、現在選択されているモードにはチェックマークが付いています。"None"は観測点を表示しません。"Station Only"は観測点の位置に十字マークを描きます。"Station & Name"は観測点の位置に十字マークを描き、その右肩に観測点コードを書きます。"Special Plot"は観測点の代わりにSpecial Plot用コマンドデータを読み込み、ユーザーが設定した描画を行ないます。
Grid...
グリッドの設定。"None"はグリッドなし、"X-Y Grid"はX-Y座標で"Grid Interval"で指定した間隔のグリッドを描きます。"1 deg. Mesh"は1度毎の緯線経線を描きます。"Grid Interval"の値は断面図など深さ方向のグリッドにも継承されます。
File Config.
ユーザー震源データ、Stationデータ、Special Plot用コマンドデータの3つのファイル名を指定します。これにより複数のユーザーデータを切り替えながら解析することができます。ただし、これらのファイルはHyperDPRImapアプリケーションと同じフォルダ(階層)に存在しなければなりません。また、これらのファイル名は設定として保存することはできず、次回起動時にはデフォールトの名前に戻ります。
Param.List
現在のパラメータ設定状況を画面上に表示します。(この表示は印刷できません。)
(補)Macの世界の常識ですが、Dialogボックス内でTabキーを押していくと、EditableText(四角で囲まれた入力枠)を次々に移動できます。「OK」ボタンはReturnキーで代用できます。、蛇足ながら、スムースな入力のため。
(補)Settingsメニューのうち"Depth&Mag.Range"より上のデータ切りだしにかかわるパラメータを変更した場合は新たにCommandメニューの"#1 Plot&Sort"をやりなおす必要がありますが、"Prefecture"より下の描画に関する設定だけを変更した場合はその必要はありません。
#3 Vertical Section
ソーティングされたデータを (X1,Y1)と(X2,Y2)を結ぶ線分に投影した垂直断面図を描きます。"#2 Plot Sorted Data"の震央分布と投影軸の長さが同じになっています。(水平距離に対し深さ範囲が異常に大きい場合はこの限りではない)深さ方向および水平方向のグリッドや目盛の間隔はSettingsメニューの「Grid...」で設定された"Grid Interval"に従います。
#4 3 in 1 Plot
ソーティングされたデータについて、震央分布と直交する2辺に投影した断面図2枚を1ページに描きます。
#5 Time-Space
時空間分布を描きます。空間軸は(X1,Y1)と(X2,Y2)を結ぶ線分で、"#2 Plot Sorted Data"の震央分布と投影軸の長さが同じになっています。空間軸の距離目盛の間隔はSettingsメニューの「Grid...」で設定された"Grid Interval"に従います。Optionキーを押しながらこのメニューを選択すると直交するもう一つの空間軸((X1,Y1)と(X3,Y3)を結ぶ線)に投影した図を描きます。
#6 Time-Mag
いわゆるM-T図を描きます。
#7 Cumulative Number
積算地震数のグラフを描きます。縦軸(地震数)は自動的に総地震数でノーマライズされます。Optionキーを押しながらこのメニューを選択すると各イベントを線で結ばず、マグニチュードに応じた大きさの丸でプロットします。(地震数が少ない時に有効?活動がETAS的であることがよくわかる?)
#8 M-histogram
マグニチュード頻度分布のヒストグラム(マグニチュード0.1間隔)を描きます。積算数も黒丸でプロットします。縦軸のスケールを変えることはできません。検知能力やb値の概観に使います。
#9 Output Sorted Data XY
ソーティングされたデータを"dprimap.srt.xy"という名のテキストファイルに出力します。震央はX-Y座標で書かれます。TextEditorで開いてリストを印刷したり、他の解析ソフトの入力データに使えます。
#10 Output Sorted Data LL
ソーティングされたデータを"dprimap.srt"という名のテキストファイルに出力します。震央は緯度経度で書かれます。TextEditorで開いてリストを印刷したり、他の解析ソフトの入力データに使えます。書式は先頭9行のヘッダを除けば"DPRImap.USR"等ユーザーデータと同じです。(ですから、例えば2つの矩型領域のデータをまとめてユーザーデータとし複雑な形の領域の解析をするということも原理的には可能です。
Clear Page
"PageView"画面を白紙に戻します。
XOR Animation
QuickDrawの「Xorペンモード」を使ったインチキリアルタイム(ただ時刻順にプロットするだけでタイミング調節はしてまへん)地震活動モニター。同時に100個の地震を表示し順次入れかえていきます。大きな地震の余震活動や群発活動が起きると一箇所に集中するのがよくわかります。
Density Pattern
選択領域をブロックに区切り、各ブロックの地震発生数を疑似対数スケールで5段階の濃淡パターンで表わします。
Density Contour
選択領域をブロックに区切り、各ブロックの地震発生数をリニアスケールで10段階のコンターで表わします。
Time-Depth Plot
深さの時間変化図を描きます。
Time-Range Plot
震央距離の時間変化の図を描きます。距離計算の基点は矩型選択域の中心。縦軸の上限値はGrid Intervalの値を使います。optionキーを押しながらこのメニューを選択すると縦軸が距離の2乗に比例したスケールになります。ctrlキーを押しながらこのメニューを選択すると縦軸が距離の3乗に比例したスケールになり、3次元の震源距離をプロットします。空白域の検出に有効。
Daily Num.
日別の頻度ヒストグラムを描きます。縦軸スケールは変更不可。
Magnify
これを選択するとポインタが「虫眼鏡」に変わり、"PageView"画面の任意の場所をクリックして2倍に拡大して見ることができます。もう一度クリックすると通常サイズにもどります。
Hypo.List
現在ソーティングされているデータを画面上にリストします。ただし、最初の100個のみ。15インチモニタなら50個ぐらいまでしか見えない。この画面は印刷できません。