(注)***HyperDPRImapの2000年問題について***
dprimap.com:
デフォールトのパラメータ設定ファイル。アプリケーション起動時に読み込まれるテキストファイル。よく使う設定を書き込んでおくとよい。テキストファイルなのでTextEditorで編集可能。これが無い場合、アプリケーションが仮の値を設定する。
DPRImap.MAP:
海岸線および主な湖の地図データ。小笠原、西表島、石垣島、宮古島等の離島、および中禅寺湖、六甲アイランド、ポートアイランド、関空島等を追加。朝鮮半島、台湾、サハリン南部、沿海州、中国大陸東縁も荒い精度ながら加えてある。最新版は1996年9月12日版。これが無い場合何もできない。
DPRImap.KYO:
日本の県境データ。海上の県境は極力除いた。最新版は1996年9月12日版。
DPRImap.FLT:
活断層データ。1980年版「日本の活断層」に準拠。最新版は1994年5月4日版。
DPRImap.FLT2:
活断層データ。1991年版「新編日本の活断層」に準拠。最新版は1995年10月2日版。
DPRImap.SEA:
活断層の代わりに海底地形を表示するための等深線データ。200m、500m、1000m、2000m以下1000m毎。最新版は1996年3月2日版。3.4MBと巨大なファイルなので描画に少々時間がかかる。
DPRImap.STA:
観測点リスト。観測点コード(5文字まで)、経度、緯度、高度(m)の順にフリーフォーマットで記述。テキストファイルなのでTextEditorで編集可能。臨時観測点や観測点以外のポイントなどユーザーが自由に追加編集してかまわない。(Ver.3.6.5より任意の名前のファイルを読み込めるようになっている。)書式例は、
ABU 135.574 34.860 138 MYO 135.471 34.925 640 TNJ 135.214 35.031 310 ........
78 07 15 2 30 22.55 34.250 135.000 10.00 3.0 79 05 8 23 41 33.01 35.038 134.768 15.76 1.3 80 07 25 4 52 44.02 35.512 136.163 23.01 5.1 ........というように、年月日時分秒、緯度、経度、深さ(km)、マグニチュードを列挙します。フリーフォーマットで読みこみますので、各々の値はひとつ以上のスペース(半角)またはタブで区切って下さい。
このアイコンで表示されるのはバイナリー形式のファイルです。ユーザーによる編集は不可能です。基本的にHyperDPRImap作成者から各データセットの更新状況に応じて作成&提供するものです。
このアイコンで表示されるのはバイナリー形式の暫定版の震源ファイルです。震源データの編集が完全には終わってないなどの事情で「暫定版」となっているものです。後日改訂されますので注意してください。
このアイコンで表示されるのはテキスト形式のファイルです。TextEditorで編集可能です。ワープロで編集した場合、「テキスト」として保存することを忘れないでください。(アイコンは編集したEditorのものや、白紙のものに変わっても問題ありません。)
このアイコンで表示されるのはPICT形式のファイルです。"Save as PICT..."により作成されます。一般のGraphicソフトで開くことができます。
1)HyperDPRImapをダブルクリックして起動する。 Startup表示の後、白紙の"PageView"ウィンドウ(モニターサイズに自動フィット)が 表示されます。HyperDPRImapはこの上に色々な図を描きますが、これはA4サイズの 印刷結果を縮小イメージしたものです。 2)Settingsメニューでパラメータをセットする。 データセットの選択、地域、深さ、期間、マグニチュード等のデータの切り出し範囲。 活断層や県境の表示の有無を指定します。 3)Commandメニューから、「#1 Plot & Sort」を選ぶ。 Settingsメニューで指定された範囲の地図および震央およびSorting領域が、 "PageView"ウィンドウにプロットされる。 Sortingされたデータは、「dprimap.tmp」という一時ファイルに保持される。 4)3)でSortingした結果を基に、次の解析に進みます。 CommandメニューおよびSpecialメニューから各種の作図(震央分布、断面図、 時空間分布、M頻度分布、積算曲線等々)、データの出力等を行ないます。 5)いつでもPageViewウィンドウに表示中の図を印刷したり、PICTファイルとして 保存できます。 6)FileメニューのQuitを選ぶか、PageViewウィンドウのクローズボックスをクリック すれば、HyperDPRImapは終了します。 詳細は、コマンドリファレンスを参照してください。
(注)他の一般ソフトと同じく、HyperDPRImap系のアイコンで表示される書類をダブルクリックしても、HyperDPRImapアプリケーションが起動します。しかし、特定の書類をダブルクリックして起動すれば設定が変化するということはありません。(例えばjmaデータをダブルクリックして立ち上げると、defaultでデータセットがJMAになる、といったことはありません。当然PICT書類をダブルクリックしてもその内容は表示できません。)Drag&Dropにも対応していません。
(注)期間指定を間違えたため"dpri75.bin"とか"junec84.bin"といった存在しないファイルにアクセスにいった場合、Alert(右図)をだしてどのファイルが無いのか表示し終了します。パラメータ設定やファイルの有無をチェックして下さい。
例えば1998年までのバイナリーデータに1999年のユーザーデータを加えて解析したい場合、終了時刻を1999年内に設定しなければならないが、1999年のバイナリーデータが存在しなければその時点で終わってしまう。これを避けるには、空のファイルに"xxx99.bin"といった名前のダミーファイルを作ってデータフォルダーに入れておけばよい。
HyperDPRImapの2000年問題について
バグリポート
Ver.3.9.0で暫定的にY2K問題に対応しました。あいかわらず年のデータとして西暦の下2桁しか使っていませんが、とりあえず00年〜09年は2000年〜2009年に読み代えるようにしました。(^_^;) したがって解析可能な年代は1910年〜2009年の100年間となります。SettingメニューのTime Range...やユーザ震源データ"DPRImap.USR"には「年」のところに「00」(2000年)とか「01」(2001年)とかを入れて下さい。同様にバイナリーデータの名前も"xxx00.bin""xxx01.bin"となります。
2010年正月までには、年を4桁にし歴史地震にも対応しようと思います(問題先のばし!)。9999年12月までには10000年問題に対応しなくっちゃ(^o^)。
バグを発見された方、「こんな風にしたら、もっとええのにィ」という意見のある方は作者宛ご連絡下さい。宛先は、
611-0011宇治市五ヶ庄
京都大学防災研究所地震予知研究センター
片尾 浩
Phone: 0774-38-4237 Fax: 0774-38-4239
E-mail: katao@rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp
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